本の表紙に「Google x YouTube 今すぐ時間が増える凄テク、全網羅」って書いたあったので、思わず買ってしまいました。
ブランド信仰 。 ザ・日本人。
この本の原題は「Make Time」です。
「時間を作ろう」ってことですね。
なので内容は、
Make Timeするには「意志力」や「生産性」を上げても意味がない。
「多忙中毒」と「無限の泉」から抜け出す必要があるので、そのための87の方法を紹介。
って感じでした。
「多忙中毒」とは、忙しいのをよしとする考え方。
メールで溢れんばかりの受信箱、びっしり埋まった予定表、長い長いやることリスト。
この中毒にはまると、つねに高い生産性を保ち続けることになっちゃう。
「無限の泉」とは、iPhoneなどで使える「SNS、動画、メール、ブラウザ、ゲーム」のアプリやTV番組。
コンテンツがたえず補充されるので永遠に終わることなく、隙あらば時間を奪おうとするモノ達のこと。
世界中のオタクが、世界が良くなると思って必死に開発しているので、一般人の私たちが一度ハマってしまうと抜け出すのが難しい。
そんなところから、「無限の泉」と訳されてるんだと思います。
ファンタジーぽい名前ですね。
ファンタジーぽいといえば、 iPhoneの例えるために引用されていたのがこの文章です。
それでも、もうあれにわずらわされずにすむなら
ホッとするよ。
あれがまるで1つの目のように
私をじっと見ているような気がすることもあった。
あれがポケットにはいっていないと、気が気じゃなかった。
ービルボ・バギンズ(指輪物語)ー
このように、ファンタジー小説の源流であり金字塔の指輪物語の指輪をiPhoneに例えてみたり、
「ネットフリックスはストレンジャーシングスを一気見したら解約する」みたいなワザが紹介されていたりと、所どころオタクが染み出してきます。
あと、Googleで働いていた2人なのに、本書の中はiPhone推しが凄い(というかAndroidの話が出てこない)ので、正直者のオタクが書いた本って感じがして親近感がわきましたね。
そんなオタク2人が、この本の著者なので、わたしはビックバンセオリーの2人をイメージしながら読んでました、
Make Timeの手法はこんな感じです
- 1日のメインとな予定を決める(ハイライトを決める)
- スマホのホーム画面を空っぽにする。二ページ目以降にアプリを配置。
- スマホから「無限の泉」となるアプリを消す 。または、ログアウトして、パスワードを保存しない。
- スマホに登録してあるメールアカウントも消す。
- スマホは職場に置いて帰る。 自宅に持って帰るなら、カバンに入れっぱなしたり、取りにくい棚の上に置いておく。
- 自宅のwi-fiを解約しちゃう。または、夜は電源を自動でOFFにする
- メールは1日の終わりにする。 またはメールの時間を決める。
- TVをプロジェクターで観ることにして、特別な楽しみに変える
- 退屈を味わう。瞑想する。
- 食事、睡眠、休憩、運動で自分にエネルギーをチャージする
- カフェインをうまく使う
って感じで、多種多様です。
87個もあるので、「スマホのアプリを消す」とか「wi-fiを解約」といった無茶なのもあります。
メールアカウントを消すのは流石に過激だと思ったのか、訳注として「大事なメールや連絡先等がなくなると困る方は、それらの保存もおすすめします」と書かれていました。
オタクな著者の暴走を、訳者が必死に抑えてる感じがして笑いました。
原書はもっとオタク節が全開なんでしょうね。
一度、読んでみたい。
わたしが取り入れてみるのは、こんな感じ。
「メールを処理する時間を決める」
「スマホのホーム画面を空っぽにする」
「自宅ではスマホを近くに置かず、棚の上で充電しておく」
スマホアプリの有害性には、とても共感できたので、本書で紹介されてなかったワザ
「仕事中はスマホをカバンから出さない」
などもやってみようと思います。
スマホから距離を置くって発想が基本なので、若い頃から慣れ親しんでいる20代の人には、ちょっと受け入れられない内容かもしれないですね。
逆に、30〜40代の、青春時代にスマホなんて存在しなかった世代には、本書の提案はすんなり受け入れられると思います。
さらに、わたしのようにオタク気質が強い男性は、楽しく読めると思います。
- 作者: ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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追伸
ストレンジャーシングス のシーズン3が7月4日に世界同時配信スタートします。
著者もワクワクが止まらないでしょうね。
わたしは、この本を読み終えて直ぐにNetflixを再契約しました。
楽しみですね!!!
ツイッター(@ketsuakira)でも読書感想をつぶやいています。
ご覧いただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。