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約束のネバーランド 6 どんな現実にも希望を忘れないたくましい子供たち[よるの読書感想#52]

約束のネバーランド 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

約束のネバーランド 6 (ジャンプコミックスDIGITAL) の読書感想です

エマたちを救う者たち

 レイはハウスからの追手に追われていた。鬼たちの統制された無駄のない動きに徐々にレイは追い詰められていく。だがレイは諦めることをしない。生きてエマたちに会うために。

 体力もつき鬼に囲まれ絶体絶命のレイを救うものがいた。倒れていたレイを引き上げその場から走り去る。意識を失ったレイが再び目を覚ますとそこは洞窟のような場所だった。そのそばには眠るエマの姿があった。

 エマはすぐに目を覚ましレイと情報交換をする。2人は別々の場所で頭巾をかぶった男女に助けられていた。そこにエマたちを助けた女の子がやってくる。皆の元へ案内すると言って少女が歩き出す。当たり障りのない会話をしていると、レイは気がつく。少女の足が人間の足ではないことに。少女が鬼であることに気がつく。

 レイが少女に問い詰めていると、後ろからソンジュと呼ばれていた鬼がやってくる。エマは兄弟たちを心配し走りだす。その先には兄弟たちの姿があった。ムジカと名乗った少女は人を食べない鬼だった。

千年前に交わされた約束

 皆が眠りに就いた頃、エマとレイはソンジュに会いに行っていた。外の世界について。ソンジュの話では、かつては農園なんてものはなくただ鬼が人間を食らい、人間もまた鬼を憎み殺していた。そしてお互い狩り合わない、お互いの棲む世界を分けると言う約束を鬼と人間の間で交わされた。エマたちがいる世界は鬼側の世界だ。エマたちはその事実を聞き喜ぶ。人間の世界があることに。

 追手の鬼たちはレイが残したメッセージを見つけていた。そして姿を消した子供たちを探していた。一方エマたちはソンジュたちが作った地下道を進んでいた。地下道を進んでいる間、ムジカとソンジュはエマたちに外の世界を生き抜く知識と技術を教えてくれた。

 そして地上へ出ると言うソンジュにエマは同行する。エマはソンジュに教わる。生き物の殺し方を。エマは狩りの仕方とグプナと呼ばれる儀式も学んだ。地下道に戻るとソンジュに他の農園からの脱走者はいないのかと聞いた。

 ソンジュは否定の言葉と共に農園の種類を教えてくれた。エマたちがいたのは高級農園と呼ばれる部類のもので、他にある多くの農園はただ生かして太らせる量産型農園だと。

地下シェルター

森に入って6日目。出口にたどり着く。ムジカたちと別れを惜しむ兄弟たちをレイがなだめる。そしてムジカはエマにだけ聞こえる声量で「七つの壁を探せ」と残す。エマたちは荒野を歩き続け、目的の座標にたどり着く。

 だがそこはなにもない荒野。レイはある仮説を立てていた。ペンの仕掛けが途中までしか見られなかったのは、目的の場所までいかないと見られないのではないかと。仕掛けを解き進めると、地図のようなものが表示された。レイは地下室の地図だと判断し、皆で入口を探す。

 入口はすぐに見つかった。中は人間用の地下シェルターだった。とある扉の前で声が聞こえる事に気がつく。扉を開けるとそこには男の人がいたところで終わっています。男の人は何者なのか、エマたちは人間の世界に渡れるのか気になります。

よる。のお気に入りのシーン

 私の今回のお気に入りのシーンは、エマがムジカに自分の兄弟たちを紹介するシーンです。ハウスを脱獄する前にレイから渡されていた写真です。そこにはノーマンとエマが写った写真もあります。エマの決意やたくましさなども感じられるシーンだと思います。

よる。 2021/3/8

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