約束のネバーランド 3 (ジャンプコミックスDIGITAL) の読書感想です
前巻までのお話
GFハウスの正体を知ったエマたちは全員での脱獄を計画する。逃走力を上げるため鬼ごっこを訓練の一環として行うエマたち。さらにドンとギルダを仲間に引き入れる話しと同時に子供たちの中に内通者がいる事が判明する。
ノーマンの策略により内通者はレイだということが判明した。レイは寝返る代わりに全員での脱獄を諦めるように言ってきた。エマとギルダはハウスに秘密の部屋があることを突き止めていた。さらに食用児の味方かもしれない人物を図書室から見つけていたエマ。一方ドンとギルダは秘密の部屋に入ろうとしていた。
秘密の部屋の真実
エマは食用児の味方かもしれないウィリアム・ミネルヴァさんの本に付いている蔵書票をノーマンに見せていた。ノーマンは蔵書票を注意深く見ると描かれている円がモールス符号になっていることに気がつく。エマはモールス符号のない本と約束の意味合いを持つモールス符号の本は道標なる本だと言いのける。根拠は勘だが。
一方ギルダとドンは秘密の部屋に侵入していた。中は一見すると物置部屋のように見えたが地下室を見つける。地下室には通信手段の他にコニーの人形を始め里親に出されたはずの子供たちが持って出っていたおもちゃの数々があった。そしてドンとギルダはノーマンの話しに疑念を持つ。
そんなさなかママが書斎に戻ってきた。ドンとギルダはママに気がつかれないように逆の扉から脱出を図る。食堂に向かったエマたちはドンとギルダの姿が見当たらないことに気がつく。戻ってきたドンとギルダを問い詰めようとするレイだったがノーマンが制止をかける。
家族だからこそ頼ってほしい気持ち
人目がないところでドンとギルダは地下室に入ったことを白状した。軽率な行動に怒るレイだったが、逆にドンはエマたちの話が嘘だということを切り出した。エマの反応を見たドンは本当のこと話すように問い詰める。
ドンとギルダに真実を話すと、ドンは嘘をつかれていたことに怒りノーマンとレイを殴る。エマをも殴ろうとした時ドンは本音を漏らす。そして頭を冷やすと言ってドンは食堂を後にする。
エマは自分の行動を反省し、ドンとギルダを追いかけ謝罪する。ドンも殴ったことを後悔し謝罪する。更に2人は地下室に行ったことも謝罪する。レイはコニーを黙って見送ったことやドンに濡れ衣を着せた後ろめたさから謝罪を口にする。エマは真実を知った2人に改めて脱獄を手伝ってくれるか聞いた。2人の答えは言わずともわかる。
シスターと探り合い
脱獄の準備として5人は下見の準備をしていた。レイにはママにうその情報を流してもらっていた。レイを除く4人で下見の計画をたてていると、シスターが現れた。シスターは昨晩の騒動を見ており5人が脱獄しようと気が付いていた。
そのうえでシスターは自分と組まないかと言ってきた。シスターは現ママであるイザベラを引きずり落とし自分がママになりたいと言ってきた。そのために脱獄を手伝うと言っているが、ノーマンはシスターの真意に気がついていた。
シスターは今夜自分の部屋に来るように言って去っていた。ノーマンは簡単にシスターの真意について話す。そしてその夜、ノーマンとエマはシスターの部屋を訪ねる。エマたちは発信機を確認するコンパクトを見せるよう要求する。シスターは発信機の場所と壊すと本部とコンパクトに通知されることも教えてくれた。
エマたちはシスターにママの出身や警備について聞いた。聞きたいことだけ聞き部屋を去ろうとすると、シスターはエマたちがすでに発信機の壊し方を突き止めていることをほめた。もちろんエマたちはそんなことは口にしていない。しかしシスターはエマたちの些細な変化や仕草を見逃さなかったのだ。
最後の悪足掻き
5人は下見の計画の最終確認をしていた。さらにレイはいつでも発信機を壊せる算段をつけていた。一方シスターはエマたちが発信機どう壊すかを考えていた。道具を使うと考えがさ入れを開始する。
レイはシスターの気を引く為餌を敷いていた。そして見事シスターはその餌に食いつく。シスターはその餌がママの弱みだということに気がつく。喜んでいると、シスターの元にママがやってくる。
ママはシスターに手紙を渡す。内容はシスターを飼育監に任命するといものだった。シスターはこれがママの罠だということに気がつくが手紙が本物なのは事実だった。荷物をまとめ門に向かうとそこには大母様と呼ばれる人物がいた。シスターはレイからの情報を直訴し、エマたちが脱獄を企てていることを話す。だが大母様はイザベラに任せておけば問題ないと言って去っていく。そしてシスターは最初から勝ち目がないことを悟り鬼の手にかかる。シスターは最後の悪足掻きとしてノーマンたちにあるものを託していた。
飼育監と食用児
エマたちは自由時間を使って下見を進めていた。レイはママを引き付けるために行動していたがシスターの姿が見えないことに不審感を抱いていると、ママからシスターは排除したと伝えられた。驚いて確認するとママはさらに言葉を続け、レイとの取引をやめると言い出した。ママは事情が変わったと言いこれからは自分一人で制御するといった。
そしてレイは空き部屋に閉じ込められてしまう。レイはなんとか出ようとドアを蹴破る。そこには計画と違うことが起きていることを不審に思ったドンが着ていた。レイはドンとギルダを連れて、下見を強行させるためにママを追いかける。
一方ママはすでにエマとノーマンの元にいた。ママはエマたちに語りかける。ママとしてではなく飼育監として。ママは諭すようにエマたちに語りかける。そのやり口にエマたちは即出荷ではなく制御しに来ていると気がついた。
エマとノーマンはここからは直接支配されることに気が付き、下見を強行しに出る。そのうえでエマはママの足止めをしようと動いた。ノーマンが塀へと走り出したその時、ママはエマの足をためらいなく折った。そしてママは淡々と告げる。明日、ノーマンが出荷されると。
よる。のお気に入りのシーン
私の今回のお気に入りのシーンは、ドンが泣きながら悔しさを語るシーンです。家族だから、兄弟だから力になってあげたい。守ってあげたいのに上手くいかない現実に悔しさをあらわにするドン。普段のドンからは見えない姿だなと思います。
よる。 2021/2/19
- 作者:出水ぽすか 白井カイウ
- 発売日: 2020/10/08
- メディア: コミック
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