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魔女の旅々 3(完) 様々な愛の形を問う一冊![よるの読書感想#46]

魔女の旅々 3巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!)

魔女の旅々 3巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!) の読書感想です

前回のおはなし

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 2巻では、イレイナは旅の道中様々な人と出会い別れていきます。幸せを瓶に詰める少年と彼が思いを寄せる少女。

 病に倒れ死を悟った壮年の男、破壊された国の王宮で出会った謎の女性。そして師匠でもある星屑の魔女・フランとも再会を果たす。

決して楽しいばかりではない旅路の中でイレイナは旅をする理由を見つけるというところで2巻は終わっています。

第九章 逃げる王女。追うのは誰か。

 第九章では水車の都の王子と出会う。王子は婚約者を探していた。イレイナは王子から婚約者を探すように頼まれる。イレイナは王子の婚約者を探していると、風車の都の女性の騎士と出会う。騎士もまた王子の婚約者である王女を探していた。騎士からも王女を探すように頼まれるがイレイナは言葉を濁しながら引き受ける。

 王女を探しながら歩いていると、どこからともなく漂ってくるパンの香りに引きつけられ歩いて行くと、そこにはクロワッサンを食べる王女がいた。イレイナは王女から事情を聞き、王女に護衛を申し出た。

 イレイナは王女を水車の都へ連れて行こうとすると王女は反発した。するとそこに王子が飛んできて怒りをあらわにする騎士がいた。王女は王子に目もくれず騎士に抱きつく。その姿はまるで恋人同士だ。事情を詳しく聞くと女性の騎士と王女は恋人同士で、2人で結婚式を挙げているところに王子が乗り込んできたということだった。

 王子は2人の姿を見て潔く諦めた。そうして国に帰って同性婚を認める法律を作るといいのけた。イレイナはそんなことよりも金だった。王女を見つけた報酬をもらっていた。

第十章 雪が解けるまでに。

 第十章ではイレイナは依頼を受けていた。内容はとある獣人を国から追い出してほしいというものだった。イレイナは早速獣人の少女に接触を図る。少女から事情を聞いたイレイナは少女を救うと決めた。イレイナは少女に弓矢の使い方を教えた。そして少女をもともと暮らしていた家に戻らないかと誘う。

 少女は妹を背に乗せもともと住んでいた家へと戻る。そしてイレイナは少女に現実を突きつける。妹はもう死んでいるのだと。現実から逃げる少女にイレイナは逃げてはいけないと声をかける。

 そしてしばらくの間イレイナは少女と共に過ごした。少女は現実を受け入れ前へと歩き出していた。

第十一章 廃墟に蔓延る。

 第十一章では、イレイナは雨宿りをするためにとある廃墟を訪れます。そこには意志を持った道具たちが住んでいました。イレイナはそこで壊れた道具たちを修理することになります。

 その廃墟は出ようとしても出られず廃墟にとらわれてしまいます。イレイナはどうにか脱出するためにほうきに手紙をくくりつけ、外へ放り投げます。ほうきはイレイナそっくりの人の姿に変化し偶然にもサヤの元にたどり着きます。

 ほうきはサヤに事情を話しイレイナと廃墟に同じくとらわれているおじいさんの救出に向かいます。廃墟にたどり着くとほうきは中へ入り壊れた道具たちから事情を聞きます。道具たちは人間に捨てられ気がつくと意志を持ち自由に体を操れるようになっていたという。

 イレイナを救出するため少々強引な方法で助けだします。そして暴走する道具たちをイレイナとほうきは助けだします。力を失った道具たちをイレイナは新たな買い手を見つけ出します。そしてイレイナはまた新たな旅へと旅立ちます。

よる。のお気に入りのシーン

 私の今回のお気に入りのシーンは、第九章のお話です。王道の貴族の略奪愛物語と思いきや、そっちか!と思わされるお話でした。愛の形を認めさらによくなるように考える王子はいい人なんだなと思いました。

よる。 2021/2/9

魔女の旅々 ライトノベル 全15冊セット

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