魔女の旅々 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!) の読書感想です
魔女の旅々 とは
あるところにひとりの魔女がいました。名前はイレイナ。彼女は旅人として、これといった目的もなく、いろいろな国や人と出会いながら、流されるように気ままな長い旅を続けています。これは、そんな魔女イレイナが紡ぐ、出会いと別れの物語です。
魔女イレイナと魔法使い見習いとの話
物語はひとりの魔女・イレイナの旅から始まります。イレイナは魔法使いの国に到着する。魔法使いの国では魔法が使えないものの入国は断られますが、イレイナは魔女なので余裕でクリアです。
ほうきで空を飛んでいると、ひとりの少女がイレイナとぶつかってしまいます。イレイナは少女のケガを治し壊れた瓦を修理し、その場を立ち去ります。その後模倣使いの国では最高位の魔女なのにどのお店でも優遇されないことを不審に思うイレイナ。たまたま立ち寄った宿に行くとそこには先ほどの少女がいた。少女はサヤという名前だった。
そしてサヤの指摘で魔女の証拠であるブローチをなくしたことに気がつくイレイナ。慌てて探しに行くが見あたらない。落ちこんで宿に戻るとそこにはサヤの姿があった。サヤはイレイナに魔法を教えてほしいと頼み込んだ。イレイナはブローチが見つかるまでの間魔法を教えることにした。
そして五日目。ブローチの情報を掴む。それはサヤが持っているというものだった。イレイナはその夜サヤを問い詰める。するとサヤは泣きながら事情を話してくれた。イレイナはそれを聞いたうえでサヤを励ます。そしてサヤに自分が被っている帽子と同じものをプレゼントする。
ブローチは無事イレイナの元へ帰って来た。そして半年後。新聞に魔女見習い一覧にサヤの名前があったのだった。
花畑で出会った少女との悲しい話
イレイナは花の国を目指してほうきで飛んでいた。そんなさなか綺麗な花畑があった。そこにはひとりの少女がいた。少女はイレイナに花を届けてほしいとお願いをした。イレイナは引きうけ、花の国を目指す。花の国に到着すると、門兵に止められ、花束について聞かれる。イレイナは高圧的な態度に腹が立ち答えないでいると、別の門兵がその花には毒があることを教えてくれた。
イレイナは花のことと門兵のことが気になり様子を見に行くと、そこには花束を回収する門兵の姿があった。イレイナはその姿を見て、門兵の妹が花畑から解放されるよう動くことにした。イレイナは不思議な言い伝えとうわさを耳にする。そして、話を聞き終えたイレイナはひとつの仮説にたどり着き急いで花畑へ向かうと、そこには変わり果てた姿の少女と門兵の姿があったのだった。
国の未来を占った話
イレイナは別の国で所持金の少なさに困っていた。どの店に行っても割高な金額を取られる。そして国の悪い現状を知る。イレイナは仕方なく占いで日銭を稼ぐことにする。そんな日々を過ごしていると、国王が面会を申し出てきた。その内容は国の未来を占って欲しいというものだった。イレイナは引き受けることにした。
そして城の内部を探っていると、国王の側近とその息子が悪企みをしているところを見つける。イレイナは手早くとっちめ、騒ぎを聞きつけた衛兵に側近はとらえられるのだった。
イレイナの過去の話
物語は4年前に遡る。イレイナの過去のお話だ。イレイナは最年少で魔女見習いに合格していた。だがイレイナは浮かない顔をしていた。師匠となる魔女に弟子入りをすべて断られていたのだ。両親の勧めもあり、星屑の魔女に弟子入りを志願することにしたイレイナ。イレイナはさっそく星屑の魔女・フランに弟子入りをお願いした。フランは快く引き受けてくれた。
だがフランは一向にイレイナに修行をつけようとしない。それどころか悪質な要求ばかりしてくる。そんなこんなで1カ月経っていた。そんなある日、フランはイレイナを自分と戦わせた。イレイナは容赦ない攻撃に泣き出してしまう。イレイナはフランに今まで感じてきた思いのたけをぶつける。
するとフランは今までやってきたことはすべて両親に頼まれてやってきたことだと白状した。イレイナのことを心配してのことだった。そしてフランは今までやってきたことの謝罪をした。それと同時にイレイナを諭した。それからのフランはイレイナに修行をつけるようになった。
そして1年がたった頃フランはイレイナを一人前の魔女として認めたのだった。イレイナの今後どんな旅をして行くのか気になります。
よる。のお気に入りのシーン
私のお気に入りのシーンはイレイナがフランの前で大泣きしてしまうシーンです。大人びた印象を与えていたイレイナですが、フランの容赦ない攻撃に子供に戻ってしまうシーンです。イレイナもこんなところがあるんだなと思わせるシーンでした。
よる。 2021/1/8
- 作者:白石定規(GAノベル/SBクリエイティブ刊),七緒一綺,あずーる
- 発売日: 2019/04/12
- メディア: Kindle版
#魔女の旅々
#白石定規
#七緒一綺
#読書感想
#よる。