「SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)」の読書感想です。
本を読んだ目的・ねらい
「「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える」という本書の副題が気になりました。
仕事、私生活では、自分で決めたルールが色々ありますが、そのルールを見直して効率化をしたい。
そして、少しでも時間・金銭的にゆとりある生活を送れるようになりたい。
その気づきになることが見つけられそうだと思い読んでみることにしました。
本を読んで気づきになったこと
本書が伝えているのは、よい決断をするなら、複雑なルールよりも、細かい要素にこだわらず、重要な部分に焦点をあてられるシンプルなルールが良い。それは、仕事だけでなく私生活でも使えるということです。
著者の個人的な経験で書かれた本ではなく、ザビエルのイエズス会、ナポレオン、スティーブ・ジョブズ、Netflix、ピクサーなどなど、多数の事実から検証された内容をもとに書かれているので、納得できることが多かったです。
わたしの気づきになった3つ紹介
シンプルなルールを作るのはハイレベル
・シンプルなルールを作るには、問題の本質を理解する必要がある。
・ルールは増やすのではなく、なるべく少なくしていく。
・ルールを作る時はいさぎよく。思いたったら即行動する。
仕事で使えるシンプルなルールの作り方
・利益の針をはっきりさせる
- 何を(WHAT)
- 誰に(WHO)
- どのように(HOW)
・ボトルネック(障壁)を見つける
・ルールを強化する
ルール作りはトップダウンは駄目。 実際に運用する4人〜8人で作るのが望ましい。
私生活で使えるシンプルなルールの作り方
・自分の幸せにこだわる
- 何を改善したいか3つあげる(具体的に)
- 幸せを感じることはなにか
- ストレスに感じることはなにか
- 五年後に後悔することはなにか
- 家族や友人は自分について①〜④をどう思っているか
・無意識のワナを探す
- 望んでいないのにしてしまうことは?
- お金、時間、エネルギーが足りていない?
- 意志の力が必要?
- 柔軟さが必要?
- ルールを適用すれば反映される?
・「うまくいった」「うまくいかなかった」「どちらでもない」でもないの3項目に分類
それ以外では
予測可能で、効率的で、できるだけミスを出さないことが求められる会社では、詳細なマニュアルが効力を発揮する
病院やマクドナルドがそれにあたります
浮き沈みの激しいインターネット業界で、グーグルやアマゾンは、つねにシンプルなルールを設定している
アマゾン=「商品のカテゴリーを増やす」ことに集中
グーグル=「最高レベルの人材を獲得する」「個性的な人材も進んで受け入れる」。ほかにも、社員が推薦する人材を採用する。そして、「履歴書のちょっとした瑕疵も見逃さない」。どんなささいな間違いであっても、見つけしだいアウト。
不眠症を解消するルール
- 毎朝同じ時間に起きる
- 眠くなるまでベッドに入らない
- 眠れない時は無理に寝ない
- ベッドで過ごす時間を減らす
など、具体的な例も色々ありました。
ルールづくりの説明だけでは、わかりにくい部分も多かったですが、このような具体例を参考にすることで、自分たちのシンプルなルールづくりの助けになると思います。
わたしがしようと思うこと
仕事、プライベートの効率化のために、シンプルなルールを作って実践する
- 仕事
- 午前中にメールを処理しない
- 8時30分までには事務所に着く
- 触ったもの(段ボール箱、備品)はその場で処理する
- Kindleを職場に持ち込まない(作業中に本の読み上げをしない)
- プライベート
- 読書感想を書くまでは、次の本を買わない
- 仕事着は干してあるものから選ぶ(もちろん乾いてること前提)
- メモ帳とペンは常に持ち歩く
作ったルールはメモ帳に書いて見直す
毎朝、作ったルールはを見直します。駄目だと思ったルールはすぐ改善。
3ヶ月後にしようと思うこと
シンプルなルールの実施と改善で、16時までに仕事を終わらせるようになっている
現状、16時までに終わらなかった仕事を、19時から1〜2時間かけて処理しているので、効率化できればなんとかなりそう。
読書感想のまとめ
もともとの文章が硬いのか、翻訳された文章も硬い表現が多かったです。少しわかりにくい部分もありました。
しかし、本書の最後にある「監訳者のことば」では、監訳者が実際に作ったルールの紹介(会社経営、健康)で補足されてました。
例えば健康なら
- 早起きすること
- 週に1回は体を動かすこと
- アルコールを伴う会食は週3回までにすること
ルールを作った考え方や経緯も書かれていて、わかりやすかったです。
「簡潔で美しいルール」の先に、すばらしい成果が待っている
これは監訳者の言葉ですが、これが本書で伝えたいことをシンプルに表現したものだと思います。
「仕事やプライベート、いろいろ考えて一生懸命に頑張ってるんだけど、なかなか上手く行かない…」そんな人には気づきが多い効果はバツグンな本だと思います。

SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)
- 作者: ドナルドサル,キャスリーンアイゼンハート,Donald Sull,Kathleen M. Eisenhardt,戸塚隆将
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2017/08/21
- メディア: 単行本
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追伸
ツイッター(@ketsuakira)でも読書感想をつぶやいています。
ご覧いただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。