小説を読みきれず、ゲームすら最後まで遊べない
英語や資格取得といった勉強、ダイエットはもちろん、好きだから購入した小説を読み切ることもできないし、発売日に買ったゲームソフトをクリアすることもできない。
最初は面白いと思っても、数日経つと飽きてしまい、モチベーションを保てずに続かない。
そうしているうちに忘れてしまう。
自分は飽き性だからしょうがないと思っていました。
「筋トレも読書もダイエットも! ウソみたいに続けられる!」
本書の表紙に書いてあったこのコピーを見て、何かのヒントがあるかも知れないと思い読んでみました。
行動することにモチベーションは必要なかった
モチベーションを使う方法がうまくいくのは、エネルギーがありあまっているとき、健康的な考え方をしているとき、ほかに大きな誘惑がないときにかぎります。
行動が習慣に変わり始めることには、その行動への感情は薄れていきます。退屈でつまらなく思えてくるかもしれません。
この二つの文章を読んでハッとしました。
私が飽き性で何事も続けられなくなる原因は、行動することをモチベーションに頼っていたからでした。
「行動が習慣に変わり始めるときに、その行動への感情は薄れていきます」
脳への刺激が少なくなるわけです。
刺激が少なくなると、その行動がつまらなく感じてしまい、モチベーションが下がる。
私は、モチベーションに頼っていたので、その行動を辞めてしまうわけです。
とてもわかりやすい理屈でした。
では、モチベーションに変わるのはなんなのか?
それが本書のタイトルになっている「小さな習慣」でした。
小さな習慣とは、あなたが新たな習慣にしたいと思っている行動を、もっともっと小さい形にしたものです。毎日100回の腕立て伏せが目標なら、毎日1回の腕立て伏せをする。毎日3000ワードの文章を書くことが目標なら、毎日50ワード書く。
著者のスティーブン・ガイズ自身、30分の筋トレが習慣にしたいと思いながら、1日1回の腕立て伏せを始めています。
1日1回の腕立て伏せを習慣化して、30分の筋トレどころか、その数ヶ月後には週に3回もジムに通うようになりました。
本書には、小さな習慣のメリット、モチベーションに頼ることのデメリットについて、科学的根拠に著者の経験を交えながら説明しています。
科学的根拠がしっかりあるので、納得して読み進めることができました。
本書の利用ガイドで小さな習慣を作りました
本書には小さな習慣を選び、実行していくための利用ガイドがあります。
そのガイドを使って、実際に小さな習慣を作ってみました。
「小さな習慣は全部合わせても10分以内で終わるものにするべき」とあったので、最初に考えた目標からどんどん小さくしていきました。
最初に考えた習慣 = 新規プロジェクトに関する仕事を毎日する
ここ数ヶ月、新規プロジェクトを立ち上げたいと思って、スキマ時間を探して取り組んでいました。
しかし、新規プロジェクトの立ち上げは、目に見える成果がなく、モチベーションがあがっていませんでした。
結局、少し取り組んでは辞めてしまう。ということを繰り返していました。
そこで最初に考えた習慣が「新規プロジェクトに関する仕事を毎日する」です。
これだと今までと変わらないし、続けられる自信もなかったので、小さくすることにしました。
少し小さくした習慣 =新規プロジェクトの仕事を毎日10分する
「1日10分だけなら、気分が乗らなくても続けられるのではないか?」
そう思って、次に考えたの習慣が「新規プロジェクトの仕事を毎日10分する」
10分後、気分が乗ってくればもっと続ければ良いですし、気分が乗らなければ10分で辞めても良いわけです。
でも、これでも続けられる自信がなかったです。
どこかで挫折しそうな予感がしたので、さらに小さくすることにしました。
小さな習慣 = 終業時にノートパソコンと新規プロジェクト用の書類を用意してから帰る
この小さな習慣なら、終業時にノートパソコンと書類をディスクの上に用意して帰るだけなので、2〜3分で行動できます。
翌日出勤して、新規プロジェクトの仕事をする準備が整っていれば、10分くらいは取り組めると思います、
もちろん、ほかの業務で忙しいようなら、新規プロジェクトに関する仕事はしません。
新規プロジェクトに関する仕事をしなかったとしても、私の決めた小さな習慣は「終業時にノートパソコンと書類を用意する」ことなので、挫折感を味わうことはないはずです。
これなら、どんなにモチベーションが低くても、体調不良でも、用事があっても簡単に続けられると思います。
今回は私は、仕事に関することで小さな習慣を考えてみましたが、ダイエット、ブログ、ゲーム、読書など、あらゆることに本書で紹介されているテクニックは応用できます。
何事にもモチベーションが続かず、自分が飽き性だと思っている人の人生を変えてくれる本だと思います。
おすすめです。

- 作者: スティーヴン・ガイズ,田口未和
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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