読めば読むほど、文章が書けなくなりました。
もうね、ぜんぜん書く気になれないんです。
アマゾンのレビュー、見てみてください。
ランキング1位なのに、レビューがたったの2件(6月18日現在)。
この本は、すごく面白いし、内容もとっても濃い。
それなのにレビューが2件しかない。
この本を読んだ人は、なんで文章が書けなくなるのか?
その理由は簡単です。
著者の三宅香帆さんがスゴすぎる。
紹介されているバズる文章の書き方は49例。
でも、そのなかに三宅さんの感覚だけで書かれた例が1つもない。
全てに参考文献があって、その文献をしっかり考察してるんです。
参考文献も、しいたけ、こんまり、司馬遼太郎。そして、J・K・ローリングと幅広い。
「文章を書くってことは、こんな人と同じ土俵に立つということなのか」
そう思ったら、文書を書けなくなりました。
レビューなんか書いたものなら、三宅さんに確実に読まれるわけで。
あの人の影響を受けてるとか、流行りの言い回しとか、ビジネス書に毒されてるとか、そんな考察されちゃうんだと思ったら、怖くて書けない。
じゃあ、今、なんでこの文章を書いてるのか。
それは、この本のあとがき
「個性の失われた文章を発見するたびに、私はひとりで勝手に哀しんでいます。
みんなが同じような書き方をする世の中なんて嫌だ。
誰もがみんな、その人らしい言葉を自由に使えばいいじゃないか。」
三宅さんの願いは、この本で紹介されたテクニックを使って「自分の文章」を書き続ける人が増えること。そして、その文章を読んで、ワクワクすること。
さすが、文芸オタク。
一般人にはわからない感覚です。
でも、この世には「自分の文章」を書くことで喜んでくれる文芸オタクが1人いる。
そう思ったら、いつもよりスラスラスラ〜と書けるようになったわけです。
- 作者: 三宅香帆
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2019/06/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
追伸
ツイッター(@ketsuakira)でも読書感想をつぶやいています。
ご覧いただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。